ソファの製作

明治5年(1872)9月12日 日本初の鉄道が新橋・横浜間で開業しました。
新橋・横浜間を汽車で往復した明治天皇は,両鉄道館で開催された開業式に臨席されました。
日本の西洋家具発祥の地 芝家具(東京都港区:新橋から三田にかけて)もまた、この一帯で誕生し150年の伝統として息づいています。
JR東日本山手線「高輪ゲートウェイ駅」 が 2020年3月14日(土)開業

高輪ゲートウェイ駅パートナーベース

折り紙をイメージしてデザインされた「折るソファ」と大理石のサイドテーブル「UNO」


高輪ゲートウェイ駅パートナーベース外観
TokyoYard Building
東日本旅客鉄道株式会社様オフィスビル内へKairos&Mの「折るソファ」をご採用頂きました。JR東日本様がご始動されている「TokyoYard PROJECT」のコンセプトカラーである鉄錆色の色合いを、MINERVAのデレクションで顔料配合を工夫し忠実に染め上げ、美しく洗練された特注赤色の小国和紙でご対応させて頂きました。

折り紙をイメージしてデザインされた特注色の「折るソファ」

TokyoYard Building外観

JR東日本山手線「高輪ゲートウェイ駅」
プレスリリースより抜粋
2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅は、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、2024年度のまちびらきを予定しているあたらしい街の核として、東京と世界をつなぐ玄関口となることを目指します。JR東日本グループのさまざまな「やってみよう」を盛り込み、最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進め、新しいことをはじめる場所としていきます。

駅舎全景

駅舎内観
提供:JR東日本
- 駅のデザイン
隈研吾氏をデザインアーキテクトに迎え、国際交流拠点の玄関口として、随所で「和」を感じられるデザインとしました。折り紙をモチーフにした障子を想起させる大屋根のもと、象徴的な吹き抜けや大きなガラス面を設け、駅と街が一体的に感じられる空間を実現します。
- TokyoYard PROJECT
品川開発プロジェクトでは、2024年度のまちびらきに向けて新たな文化・ビジネスが生まれ続けるための仕組みづくりを行っていきます。その一環として、世界中からこの場所を舞台にあたらしいものを生み出したい人たち、またそれを支えたいと思う人たちを集め、共創していくための取り組みを「TokyoYard PROJECT」と名付け、まちびらきに先行して活動を開始しています。
小国和紙生産組合
「折るソファ」のテクスチャに無形文化財の指定を受けた小国和紙協同組合で生産された新潟県長岡市の小国和紙を使用しております。柿渋で幾重にも染め上げることで強度と深みのある色合いを創り上げています。
TokyoYard Buildingでご採用頂きました和紙のカラーは、JR東日本様がご始動されている「TokyoYard PROJECT」のコンセプトカラーである鉄錆色の色合いを、MINERVAのカラーデレクションで新たに顔料配合を工夫し忠実に色だしをし使用しております。

椅子生地に適するよう強度を上げ、特注色対応された小国和紙

原料の楮畑(こうぞばたけ)

紙煮

紙漉き

乾燥

柿渋を塗る
耐水性と強度が上がる
ミネルバ品川工房での作業風景
ミネルバの“メイドイン東京”のものづくりは、東京品川区にある工房で国家資格を持つ職人の手で創られています。モデラー・クラフトマンが「想いを形に」を実現します。
和紙製作の工程を経て、椅子張り生地としての強度を上げる為にも工夫が必要となります。MINERVAのディレクションにより、和紙の裏側に特殊な接着で布を張り合わせます。
更に和紙の表面へは塗膜に柔軟性のあるオイル塗装をする事により、重厚な光沢感と、強度が高まります。
こうして幾重にも工程を得て仕上げた和紙を用い、いよいよミネルバの職人の手で全体を仕上げていきます。

型取り作業

縫製作業

張りの作業

縫製のラインを美しく整えます


椅子張り向けに使用する和紙は布地や革の様に伸び縮み出来ない為、張り込む作業に更に一際高度な職人の手の感覚といった技術が必要となります。
想いを形に

世界的建築家
隈研吾氏
隈研吾氏デザインの「折るソファ」コンセプト
「ORU = 折る」という手法により、1m X 1mの和紙を折ってつくられたラウンジチェアー。
折り紙のように素材を折って身体に馴染ませるという日本の伝統デザインの手法です。


創業者 代表取締役会長 宮本茂紀 黄綬褒章受章
二代目 代表取締役社長 宮本しげる 東京マイスター受賞

本プロジェクトご担当のJR東日本様に開業後ご施設をご案内頂きました。