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新型コロナウイルス対策として家具への有効な消毒法について

2020/06/24

厚生労働省のHPでは、「手などの皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています」と記載されております。
一方、椅子・ソファの張地への消毒の際、塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の為、漂白力が強く、染料まで脱色してしまうことがあり、当社でも、椅子・ソファの張地に直接次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)をかけて実験したところ、やはり色落ちの状況が見受けられ、色柄物の布地には使用ができない場合がある事が分かりました。

そこで、代替消毒方法を探していたところ、独立行政法人製品評価技術基盤機構に記述がありました。
経済産業省は2020年4月15日、新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価を独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請、実施すると発表。
独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、界面活性剤(石けんや台所用合成洗剤、住宅・家庭用合成洗剤に含まれる洗浄成分) 、次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)、第4級アンモニウム塩 などが抗ウイルス効果に有効である可能性があると記載されております。
検証対象となる物資の選定について

当社でもNITE機構へお問合せ(6月8日)をしたところ、検証対象になっている物資のご返事を頂きました。
現在弊機構で検証対象としているのは、以下の物資となっております。
・界面活性剤4カテゴリー(第4級アンモニウム塩1カテゴリーを含む。)
・次亜塩素酸水4カテゴリー
・酸素系漂白剤1カテゴリー(過炭酸ナトリウム)
新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について
(第4回検討委員会資料3スライド6・7参照)

新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リストも日々検証されております。
https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html

以上の結果を受け、家具への消毒法については、界面活性剤を成分とする住宅・家具用合成洗剤の花王㈱の「かんたんマイペット」、㈱ニイタカの「リフレッシュ・ラボ」(※注意:家具の種類によっては使用できない場合があります)などがお勧めです。
消毒用アルコール(70%)や次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)はとても強い薬品になりますので、界面活性剤が成分の「かんたんマイペット」「リフレッシュ・ラボ」は新型コロナウイルスが不活化でき、克さまざまな薬品の中でダメージが少ない消毒法と思われます。

◇花王㈱の「かんたんマイペット」製品詳細
https://www.kao.com/jp/mypet/mpt_spray_00.html
◇㈱ニイタカ「リフレッシュ・ラボ」製品詳細
https://www.niitaka.co.jp/products/2018/04/post-89.html
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花王㈱の「かんたんマイペット」

㈱ニイタカ「リフレッシュ・ラボ」

木製品であるテーブル類の消毒~表面が塗装されている木製家具の場合~

薬品の使用により塗装へのダメージが懸念されますが、界面活性剤を成分とする「かんたんマイペット」であれば下記ご使用上の注意を守ってご使用下さい。

使用上のご注意と感染症対策における拭き掃除の方法
(1)まず乾拭きで一方向拭きをする。行き来する拭き方だとウイルスを広げてしまいます。
また先に濡らして拭くと、ウイルスは濡れたものに張り付き、拭きとれずどんどん広げてしまう為、汚れの除去率は低下してしまいます。
消毒は一番最後に。
(2)「かんたんマイペット」を柔らかい布地に浸して拭き取り、硬く絞った柔らかい布地で薬品が残らないようよく水拭きをして下さい。
(3)その後は乾拭きをして、充分に「自然乾燥」させて下さい。シミや故障の原因となるので直接スプレーしないで下さい。
※塗装面は目立たない部分で変色しないか確認してからお使いください。

木製品であるテーブル類の消毒~表面が無塗装、白木や桐、無垢材の木製家具の場合~

無塗装の木製家具へは本来水拭き自体を避けたく、また、どのような薬品においてもご使用を避けて頂きたいですが、どうしても消毒が必要な場合は、塗装されることをお勧め致します。

布地のソファ、椅子類の消毒

(1) 布製品用途可能な「リフレッシュ・ラボ」を20~30cm離し、全体が湿り気を帯びる程度にスプレーする。
(2)その後は充分に「自然乾燥」させて下さい。
※ニス塗装、絹、レーヨンなど水に弱いもの、防水加工のあるものは目立たない部分で変色しないか確認してからお使いください。

合皮や本革のソファ、椅子類の消毒

水が染み込む、椅子・ソファの合皮や特に本革といった張地へは
水拭き自体を避けたく、また、どのような薬品においてもご使用を避けて頂きたいです。柔らかい布地で乾拭きして頂くことまでは可能で御座います。
※天然素材の本革は特に水分に弱く水に濡れたら早めに水分を拭き取って、お手入れすることが重要です。

水分が良くない理由

水分として革に染み込んでしまうと染料が抜ける可能性があります。
また濡らしたり、乾燥させたりする事で、膨張したり縮小したり、繊維が硬くなったり、もろくなったりしやすくなります。
それを防ぐ為に柔軟性や艶を出すオイルやクリームをメンテナンスの際に塗って保湿しますが、革の種類によって適したメンテナンスクリームがありますので、製品との相性をご確認の上、選んでご使用ください。