厚生労働省のHPでは、「手などの皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であることが分かっています」と記載されております。
一方、椅子・ソファの張地への消毒の際、塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の為、漂白力が強く、染料まで脱色してしまうことがあり、当社でも、椅子・ソファの張地に直接次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)をかけて実験したところ、やはり色落ちの状況が見受けられ、色柄物の布地には使用ができない場合がある事が分かりました。
そこで、代替消毒方法を探していたところ、独立行政法人製品評価技術基盤機構に記述がありました。
経済産業省は2020年4月15日、新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価を独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請、実施すると発表。
独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、界面活性剤(石けんや台所用合成洗剤、住宅・家庭用合成洗剤に含まれる洗浄成分) 、次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)、第4級アンモニウム塩 などが抗ウイルス効果に有効である可能性があると記載されております。
検証対象となる物資の選定について
当社でもNITE機構へお問合せ(6月8日)をしたところ、検証対象になっている物資のご返事を頂きました。
現在弊機構で検証対象としているのは、以下の物資となっております。
・界面活性剤4カテゴリー(第4級アンモニウム塩1カテゴリーを含む。)
・次亜塩素酸水4カテゴリー
・酸素系漂白剤1カテゴリー(過炭酸ナトリウム)
新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について
(第4回検討委員会資料3スライド6・7参照)
新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リストも日々検証されております。
https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html
以上の結果を受け、家具への消毒法については、界面活性剤を成分とする住宅・家具用合成洗剤の花王㈱の「かんたんマイペット」、㈱ニイタカの「リフレッシュ・ラボ」(※注意:家具の種類によっては使用できない場合があります)などがお勧めです。
消毒用アルコール(70%)や次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)はとても強い薬品になりますので、界面活性剤が成分の「かんたんマイペット」「リフレッシュ・ラボ」は新型コロナウイルスが不活化でき、克さまざまな薬品の中でダメージが少ない消毒法と思われます。