内部構造についてもご相談がありました。背と座にはバネを用いた仕様でしたが、バネが相当錆びていたため、「バネを使わずにウレタン仕様へ変更できないか」というご要望をいただきました。当初は補充でのご案内をしていましたが、最終的には全面的にウレタンへと交換する仕様へと改良いたしました。バネを使わないことで座り心地は大きく変わるため、本体フレームを工房でお預かりし、職人が状態を見極めながら作業を進めます。
仕上がりに際しては、従来の弾むような感覚とは異なり、よりしっとりと身体を受け止める座り心地となりました。実際にお座りいただきながらの微調整も可能ですが、今回はお任せいただき、クラフトマンが最適な硬さと密度で仕上げています。
製作内容としては、既存構造を越える再構築となったため、「新規製作に近しい復元製作」としての位置づけとなりました。