正倉院に所蔵される聖武天皇ご愛用の「紫地鳳形錦御軾(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)」の模造品製作についての記事が掲載されました。
文化財及び準文化財修復 皇室・官公庁 新規/復元製作

正倉院に所蔵される聖武天皇ご愛用の「紫地鳳形錦御軾(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)」の模造品製作についての記事が掲載されました。

   

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はじめに

読売新聞全国版朝刊にて、弊社ミネルバが取材されました。
宮内庁正倉院様からのご依頼を受け、弊社は模造品「紫地鳳形錦御軾」の製作を承りました。

取材内容は、以下に掲載されております。
2024年10月22日 読売新聞朝刊(大阪版)
2024年10月25日 読売新聞朝刊(東京版)

読売新聞大阪社会部の記者様より、弊社に対してインタビュー取材を頂きました。

取材の際には、正倉院様の案件について詳しくお尋ね頂き、特に技術面での弊社の取り組みをお話しさせて頂く場面が印象的でした。

宮内庁 正倉院
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「土手差し」の技法についての説明では、当時渋沢栄一が使用していたとされる椅子の復元にミネルバが携わった椅子を用い、記者の方に丁寧に縫い方を解説しています。「土手差し」とは、椅子の座面や背もたれの縁を立体的にふっくらと仕上げるための、伝統的な縫製技法です。この技法によって生地がしっかりと張られ、美しく格調高い仕上がりが得られます。

この説明では、半身モデルの椅子を手元に置き、針と糸を巧みに操りながら、縫い目の方向や力の加減、細やかな技術のポイントを一つひとつ解説しました。厚生労働大臣認定の国家資格(家具製作技能士)1級/東京マイスター受賞を持つモデラ―宮本しげるが、熟練の技術が椅子にどのような表情を与えるのか、その魅力をお伝えし、伝統技法の持つ奥深さを感じていただける機会となりました。

宮内庁 正倉院
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第76回正倉院展 レポート

正倉院は奈良時代の聖武天皇(701~756年)ゆかりの品など約9000件の宝物を守り伝えてきました。
11月26日から奈良国立博物館で始まる「第76回正倉院展」ではそのうち57件が出展され鮮やかな色彩の品々が並んでいます。

宮内庁 正倉院
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館内は撮影禁止の為

写真は掲載できませんでした。

多くの宝物の中でも「紫地鳳形錦御軾(北倉)(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく) 」は、現物と今回ミネルバで製作した模造品が並んで展示されており、視聴覚室では模造品に使用した材料が別途展示され、動画も流されていました。これにより、展示のハイライトとして注目を集めていました。

動画のエンドロールにはミネルバの社名も表示されており、第76回正倉院展は17日間で12万8,847人が来場しました。新聞やメディアにも多く露出し、多くの方に認知されている印象でした。

グッズ販売にて、正倉院展のカタログが購入可能です

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第76回正倉院展カタログ

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この度、宮内庁正倉院事務所による平成十五年度の模造品製作事業において小石丸の絹糸により製作した錦を用い、株式会社ミネルバによって原宝物の構造に忠実な構造が完成し、本展において初公開された。

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図6 宝物のX線CT画像 短側面 九州国立博物館映像提供 図5 専門家による模造事前調査(令和3年)

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図9 模造品 紫地鳳形錦御軾 高さ20cm、長さ80.5cm、幅25cm
株式会社ミネルバ 令和5年(2023)製作

第回正倉院展のカタログにて、ミネルバが製作させて頂きました模造品「紫地鳳形錦御軾」の詳細が掲載されております。

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