





此の誕生日パーティーに皆さんの出席を頂き、誠にありがとうございます。
この正月、中学の同窓会が在りました。「とうとう80になっちゃったなぁ」そんな言葉が行き交って、健康で80才を迎えられる喜びを、確かめ合いました。気が付くと自分もその仲間に入って居ました。身近な健康の話、家族の話でにぎわいました。80才か、此の年寄りたらと一緒なのか???と考えました。
戸越銀座の居酒屋で(比の80才をハタチに置き換え、残っている時間を挑戦的に生きてみたい)とロ走りました。比のことが発端でスカイダイビングとこのバーテーが企画されました。
15才(′53年)から65年余り椅子を中心とした、モノ作りに関わってきました。戦後復興と生活の西欧化、神武景気からバプル景気へと、そしてバプルの崩壊、大きな変動の中で、翻弄されて来ました。変化する経済社会の中で、多くの先人たらと出会い、言葉には言い尽せない恩惠を受けて来ました。個性豊かなクリエーターとの仕事は緊張感の中に、対応できた時は、この上ない満足感を得ました。「曲がり角の先の道は、曲がってみなければわからない」と考え挑戦してきました。痛い、痛い体験も多々ありました。これらも、今では大切な得難い経験、財産だと心得ています。
さて、此のハタチを期に、やり残している課題、宿題を整理し、次世代託すものと、自分の意思を持って、対応しておきたい事柄とを、仕分けしなければと考えています。私は徒弟のころから、ファブリックを扱う仕事、型取りや針仕事も好きでした。この分野を改めて追求したいと考えています。それと物語を背負う、木材やファブリックの個性を生かすモノ作りに撤していきたいと考えています。「好奇心を失わず」この時代の中で、モノ作りを楽しむ事を、皆さんと共用したいと常に願って居ます。これからもよろしくお願いいたします。
本日は暑さの厳しい中、多くの皆さんに集まっていただき、感謝の念でいっぱいですまだ暑さも続く事と思いますが、皆様のご健勝を心から願っています。
宮本茂紀 2017年8月29日