建築家・隈研吾氏が設計した新潟・長岡市の市民ホール「アオーレ長岡」。その応接室に置くために隈氏自らデザインした椅子の試作。1メートル角ほどの長岡特産・小国和紙が、体に寄り添うように折られたデザインだ。和紙には柿渋とオイルを塗り重ねて補強。座面と背面の内部には、クッション材の他にベニヤ板を敷いているが、その座面中央部分と背面先端部分をくり抜くことで、安定感のある座り心地に。宮本さんは隈氏と、2003年に東京・表参道の複合ビル[ONE表参道]のレセプションルームに納めた「光る椅子」という、その名のとおり発光するソファも製作している。