MINERVA

修理・修繕 (Colla:J 車輪 夢ものがたり)

2011年3月号の「Colla:J」に宮内庁の貴重な馬車修復作業の様子が掲載されました。

リストア(修理・修繕)のすすめ

弊社ではこれまでに数多くの文化財やそれに近い家具や椅子などの修復や、復刻、張替えに関わらせていただいております。その中には歴史的な出来事、事件、人物などに間近に接してきた家具も数多くありました。
「白洲次郎氏がマッカーサー元帥に送った椅子」、「鹿鳴館で使われていた椅子」、「国会議事堂の本会議場の議員席」、「玉座の修復」・・・。
椅子はしゃべることは出来ませんが、ときに椅子は言葉では伝えることの出来ない「影響力」を人の心に訴えてくることがあります。そしてその「影響力」は、その椅子が背負ってきた「物語り」を人が理解したときに圧倒的な迫力をもちます。建造物とも芸術品とも違う、人の間近にある道具、肌に最も触れる家具としての「椅子」にはそういう魅力があるのです。そして、そのことは特別な椅子たちだけがもっている力ではありません。
「祖父が何十年も使い続けた書斎の椅子」、「大切な恩人から譲り受けた長椅子」、「母が大事にしまっておいてくれた子供椅子」、「父が惚れ込んで買ったデザイナーズソファ」。
どの家庭にもそれぞれの歴史と出来事があり、そこには語り継いでいくべき「物語り」があります。その価値は家族やあなた自身にしか分からないかもしれません。しかしその歴史を語り継げるのは他人ではないはずです。

「過去に敬意を表し、未来を積極的に受け入れる。」
我々は修理をすることによって、お客様の歴史や想いを形として残していく手伝いをすること、「歴史や背景」に触れることを大切にしたいと考えています。
そして、「モノ」を修復して永くに使うこと以上に、時間を超えて「モノ」が我々に訴えてくる事のすばらしさをお客様と共有したいと考えています。
社訓である「過去に敬意を表し、未来を積極的に受け入れる。」という言葉のなかには、新しい創造に対する挑戦とともに、先人たちが築きあげてきた技術や文化、何よりも想いを大切にしたい。
そして、家具のリストアを通して、その想いを未来へ引き継いでいきたいという想いが込められています。